あたまのまえあたり

ブログというより備忘録

フジファブリック 志村正彦没後10年 FAB BOX3上映會 感想

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行ってきました、FAB BOX3上映會+志村正彦展。

少し長くなるので上映會と志村正彦展で記事を分けています。

上映會は昼の部に参加。早速参加しての感想など記していきます。

 

志村正彦展の感想は以下の記事で書いています。

littletopaz.hateblo.jp

 

 

今回も往復中央高速バスを利用し、中央道下吉田バス停で下車。

去年の今頃に墓参した時はすごく暑くて堪らなかったのに当日の富士吉田は肌寒いくらいの気温であった。

中央道下吉田バス停から徒歩で下吉田駅に着くと志村君が出迎えてくれた。

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ちょうど電車が来る時間だった為、ひと駅だが切符を買って月江寺駅まで乗車。

月江寺の駅舎を出ると、軒下にいつぞやの横断幕が掲げられていた。

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「夢よ叶え!聴かせておくれよフジファブリック!」

TEENAGER FAN CLUBツアー懐かしいなあ。2008年のツアーの追加公演で故郷に錦を飾ったんだよね。前に富士五湖文化センター(ふじさんホール)でライブを観たのがもう11年も前の事だなんて。

この駅舎を見ながら、あの当時はまだガラケーでここの駅を写メってたな、とか、ツアーグッズのうどんどんぶりを買って帰った事とか、バスツアー参加者に配られたメンバーオススメの駄菓子の事とか、当時の色々な楽しい思い出や今志村君が居なくて寂しく思う気持ちが綯い交ぜになってもう早くもここから感極まってしまった。いい歳した大人が外でひどい顔して歩けないから何とか堪えたけれど。

 

 

EMIの今村さん登場

 

上映前に大地賛歌が会場に流れ、EMIの今村さんが舞台に上がり前説した。

今村さんが話された事でかすかに覚えていることを掻い摘んでまとめると

・自分が初めて担当したアーティストがフジファブリックで、当時は自分もメンバーもまだ若くて一緒に仕事をする時間も長かったから思い入れがあること(話しているときメンバーの事をシンちゃん、らむしー等愛称で呼んでいた)

・だいぶ前からクロニクル期のライブ映像の作品化の要望があったけれど、資料用映像しか撮っておらずこのクオリティのものを世に出すことを躊躇った。スタッフとしても気持ちの整理がつくまでだいぶかかり、数年かけて志村君のお父様お母様、メンバー達とじっくり話し合いを重ねてこの節目に発売を決めたこと

・意図的にしたのではないがDVDの収録時間が全部合わせて志村君の誕生日の数字になること(収録時間7時間10分)

 

うーん、ほかにもあった気がするけどこんな感じだったかな……。

志村日記で度々出てくる人だから今村さんの名前は覚えていた。

何か、こういうリリース企画や催しひとつとっても色々な人の手を通って作られているのを感じたし、今村さんのお話を聞いていても懐かしさや寂しさ等が一気に押し寄せてきた。志村君は本当にたくさんの人にあたたかい気持ちで愛されているのだなあ。

それにしても収録時間のくだりは偶然とはいえ何だかとても神秘的だと思ってしまった。

 

 

 

キミに会えた事はキミのいない今日も人生でかけがえの無いものでありつづけます

 

 

上映が始まったと思ったらDVDデッキの不調により映像がブツブツ切れ切れになった挙句ストップし、その変な間に場内からは笑いが巻き起こる。

仕切り直しで放映された映像はクロニクルツアーと5周年ツアーから選り抜いたものを2時間弱に編集したものだった。クロニクルからの曲多めでTeenagerや虹、銀河、Surfer King等ライブの定番曲、あとはスウェーデンレコーディングでの現地スタッフと制作上のやりとりをする場面など。

 

ライブ映像は予想通りの音質で、音は良くないけれど意外と映像はきれいだと思った。固定カメラだけでなく色々なアングルからも撮られていたので途中で見飽きる感は薄いかもしれない。全部定点からの映像だと思っていたので、予約してあるFAB BOX3の現物が届いて全部観られるのが楽しみというか有難く思える。

 

映像ラストあたりの志村君の「これからあと20年は続けないと」といったような言葉に何だかぐっときて泣けてしまった。

元気に動く志村君の姿を見てしまうと、10年前の訃報をきいた瞬間の事や中野サンプラザでの志村會をぐるぐる思い出してきてやはり少し辛く寂しく悲しい気持ちになった。

しかし今回チケットが無事取れてよかった、富士吉田に来て志村君の姿をスクリーンで観られてよかったと思っている。

この節目を富士吉田で過ごしたことで、自分にとっての志村君の存在がよりゆるぎないものとなった。

 

 

何年経っても思い出してしまうな

この歌詞のとおりこれまでもこれからもずっと志村君の音楽を聴き続けるし忘れることはない。

 

 

また近いうちに富士吉田へ来よう。