水曜日のカンパネラ ジパング アルバムレビュー

スキマ時間に聴けるリピートしやすい良作

水曜日のカンパネラは個人的にクロールと逆上がりのあのシンプルな雰囲気が好きで、前アルバム・私を鬼が島に～とトライアスロンはあまり好きになれなかったのだけれど、ジパングではこれまでの作品から一歩抜けた感じを出してきてますますはまった。全体的に今までよりも更にトラックが洗練されている印象を受けた。

Apple Musicを利用して何回も聴いているうちにジパングの高音質データが欲しくなり購入。フル試聴機がわりにも聴ける音楽ストリーミングサービス、買ってまで手元に残しておきたいものが厳選出来るから活用しまくりです。

個人的に特に好きな曲、印象に残った曲の感想など。

オープニングのファニーな北海道地名ラップ曲・シャクシャインはアルバムの中ではこの曲だけ雰囲気が浮いているような気がする。引き込まれるし嫌いじゃないけど。 猪八戒でのコムアイのあの発声はやはり猪八戒そのものを意識しているのかな。あのブヒブヒ感が姪っ子にウケてた（笑）。でもアディダスじゃなくてカッパですはちょっと寒い。

メデューサはトラックがキラキラと華やかでベースラインも生き生きしていてこのアルバムの中では一番好き。メデューサMVでのコムアイの身のこなしを見ると何かダンス系やってたのかなという感じがして、調べたらやっぱりバレエをやっていたのかと納得。
一時期ヤフオクCMでさんざん流れていたツイッギーは耳になじみがあってさらっと聴ける。ウランちゃんからラストのマッチ売りの少女までの流れが特にいい。

ライト兄弟、西玉夫はコムアイの声質の良さが味わえる。クロールと逆上がりを聴いていても思った事だがこの子は声がいいよなー。何だかふわふわしていて癒し系で聴き疲れない。 小野妹子の部屋とYシャツと遣隋使っ♪パンにはやっぱり遣隋使っ♪ってところのコムアイの歌い回し方が個人的に凄い好き。小野妹子はこの歌詞にも笑っちゃうし、ずるい（笑）。ケンモチヒデフミ氏のソロ作品もちらっと聴いたけどこの人の作るトラックが自分には結構ツボだ。特にベースの入れ方がセンスいいな。

しかしこれ、通して聴いても短いねえ。全曲聴いても30分くらいじゃないかな。計ってないからだいたいの感覚ですが。あ、上のプレビュープレーヤーには32分と記載してある。途中で飛ばしたくなるかったるい曲がないって何気に凄い。

スマホやタブレットで外持ってって音楽を聴く機会も多いし、アルバム単位で聴くとなるとこれくらいが構えずに聴けてちょうどいいのかもしれない。
女の子の声でちょっと気軽に何か聴きたいなー、という時に良いです。