あたまのまえあたり

ブログというより備忘録

立川志らく30周年独演会とザゼンボーイズ

 


2015年10/30、東京国際フォーラム ホールCでの立川志らく30周年独演会 with ZAZEN BOYSを観てきたので少し感想を。
落語はテレビ番組等ではたまに見ていたけれど生ライブで聞くのは初めて。
今回、立川志らくザゼンとのコラボで独演会を催すという事で、落語は詳しくないけれどどんな感じになるのか楽しみにしていた。

断片的に思い出しつつおおまかな流れ等書いておこう。
最初は志らく用の高座が舞台の中央にセットされていて、そのまま噺に入るのかと思っていたら舞台中程で仕切られていた幕の向こうでザゼンメンバーによるHonnojiの演奏が始まった。幕が上がり、Honnojiを出囃子に志らくが舞台へ登場。
第一部の演目は片棒。
この噺は笑点で他の噺家がやっているのを見たことがあった。当り前だけど演者が変われば同じ噺でも印象が変わるものなんだなと興味を持って見て聞けた。


小休憩を挟んでの第二部は頭からザゼンが出てきて演奏した。

Himitsu Girl's Top Secret
Cold Beat
泥沼~ポテトサラダ~泥沼
はあとぶれいく
破裂音の朝
Asobi

ザゼンの演奏が終わってから再度舞台に高座が設置され次の演目へ。
高嶺の花である花魁に想いを寄せる紺屋職人の噺。
志らくが舞台から退場する時に再びAsobiを演奏。
この噺の内容にAsobiの歌詞のイメージが合っていて凄く良かった。

ラストは舞台にマイクスタンド5本が据えられ、ザゼンメンバーと志らくが横並びでKIMOCHIをやった。志らくブルースハープを演奏し(これがなかなか味があって素敵だった)、向井秀徳ストラトを鳴らしつつ他メンバーも順繰りで歌った。
「今回はザゼンには色物的な役割をしてもらった」とのことで、文字通りザゼンの演奏はこの催しに彩りを添えていたと思う。

志らくが「私と向井秀徳は似た者同士」みたいな事をちょっと話していて、この日の催しを観て何だかそれがとても腑に落ちた。どちらもやっている事が本当にロックなんだよなー。決してわかる奴にしかわからんでいいって突っぱねる感じでもなく、かといって客に媚びる感じでもなく、俺らのやってることを気に入ったんですか、そりゃどーも、みたいな飄々淡々とした独特のペースを持っているところが似通っていると思う。志らくザゼンナチュラルに己の道を行くのが本当に恰好良い。

あらためてこの日のザゼンのセットリストだけ見るといつものメニュー的で無難だなとは思ったが、その点はワンマンに期待しておくとする。泥沼ポテサラバリューセットじゃないHonnojiを不意討ち的に聴けたのは自分にとっては良かったし、KIMOCHIを思いがけず生で聴けたのもうれしい。
前回のコラボを観ていないのでどちらがどうという比較はできないが全体的な満足度は高かった。
次もこんな催しがあればまた観たい。