あたまのまえあたり

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電気グルーヴ25周年記念ツアー"塗糞祭" BDレビュー

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 3/30に発売された電気グルーヴの映像作品・電気グルーヴ25周年記念ツアー"塗糞祭"のBlu-ray初回生産限定盤を発売日前日に入手してまる2周見たのでそれの感想がてら良かった点、不満点等を書いておく。

Blu-ray Diskが1枚、オープニングを除いた同内容のライブCDが2枚、限定盤特典のオリジナル塗糞刷毛1本が同梱されています。

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ミニ刷毛の大きさはこのくらい。赤い紐ストラップのついた可愛いサイズです。缶飲料と並べてみると大きさがわかりやすいですかね。このライブに行けなかった人も塗人(ぬりんちゅ)になれます(笑)。


MC規制されすぎてガッカリだがライブ内容は二重丸


さて内容に関して良かった点と不満点など。
電気ゆかりのゲストが多数参加で彼等とのMCシーン自体は収録されています。が、喋りに規制音(まずいと判断された言葉にピー音の代わりにウンチョコチョコチョコピー等と言っている合成音声が被さっている)が多く、見ていてちょっとダルいです。話の流れからたぶんこういう事を言っているだろうと推測できる話題もあったが、規制音が入るとちょっと何のことだかわからないなというのもあった。
電気ビリビリもバックトラックはそのままで一部歌詞の部分が無音のところがある。ライブCDの方は一部ボーカルパートがくぐもったように音声加工をされています。


ライブの内容とカメラワークは良いと思う。
オープニングでThe Magnificent Sevenを出囃子にして、片手に塗糞刷毛・片手にマイクを持ちつつ上に掲げキメポーズする二人の登場シーンからの電気グルーヴ25周年の歌には何だか気持ちが上がった。CMJKやまりん等各々が在籍した時の曲をピックアップしての共演や、ステージ上に設置された階段へのプロジェクションマッピング投影も綺麗で楽しめた。FLASHBACK DISCOの時のモザイクタイルっぽい投影がカラフルで良かった。プロジェクションマッピングしていたからかステージ全体を引きで撮影したカットの割合が少し多め。しかし時にはDJブースで機材を操る手元やステージを真上から撮っているカットもちょこちょこあったりで見ていて退屈はしませんでした。


アニバーサリー的節目のライブ映像でありがちな一般客をアップで抜いたりはなし。私はこれをやられると、そうじゃない違う、お金出して映像作品を買って寛ぎの時間に少しでも長く見たいのは何度も写る知らない一般人の客の顔じゃなくてステージとメンバーの動きや表情だよ、と一気に萎えるのでそこも評価できる点です。電気の作品ではそういう事はなさそうだから心配はしていませんでしたが。
     
個人的にShangri-Laの映像で魚眼レンズを使って場内を上から撮影しているカットが凄く好きでそこだけ何度もしつこく見返したりしています。場内満杯のファンが塗糞刷毛を持って上にかざした手がたくさん写っているのは絵的に何だかシュールで凄く面白い。
この映像作品はアレンジもセットリストも良く飽きが来にくいので何度も見返すと思う。


電気のライブは映像で見ていても思わず頬が緩む感じで楽しいですが、この作品はどちらかと言うと電気グルーヴをある程度知っている者向けだと思われます。たぶんウンチョコピッピッピーな規制音声入りまくりのMCで置いて行かれると思うので、新規で好きになった人が最初に買う彼等の映像作品としては難易度高くて薦められないです。

電気はMCも込みで面白くて楽しめるのに、この状態で映像作品としてずっと残るのは凄くもったいない。
内容が良く見応えあるだけに規制だらけなのが本当に残念。